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動物衛生看護師になるには?

動物衛生看護師になる方法

動物衛生看護士は、NPO法人日本動物衛生看護師協会(JAHTA)が主催している動物病院で勤務をする看護士のための資格です。

動物病院においては病気やケガをした動物たちが多く運び込まれてきますが、この時に獣医師とペアになって動物看護にあたっていくことが主な仕事となります。

なお直接的な医療行為の他に、ペットに対してのトレーニングやアニマルセラピー、飼い主に対してのカウンセリングといったことにも従事していくのがポイントです。

動物衛生看護師となるためには、動物看護に関する学校で3年以上の課程を専攻します。
学校を卒業する以外にも、動物看護に関する専門学校を2年間修了し、さらに2年以上の動物看護の実務経験を行うことにより資格を受験することが可能です。

動物衛生看護師の資格試験では筆記試験とともに実技試験、さらに面接を行います。
試験日は年に1回となっていることから、専門学校などの課程がある学校では毎年卒業時に受験することを推奨しています。

なお試験の合格率はここ数年の間約97~98%と高い水準になっていることから、学校内で習うことをしっかりと復習していればまず落ちるということはありません。

資格概要、難易度

動物衛生看護師の資格取得そのものは、決して難しいことではありません。
ただし実技を伴う実習を経験しなければならないことから、きちんとスクーリングをすることが必要です。

動物衛生看護師の資格は取得をすることにより、全国の動物病院やその他の動物診療を行う施設で就職をしやすくなります。

ただし必ずしも取得が要件となっているわけではないことから、場所によっては必ずしも動物看護そのものを担当するわけではなかったりします。

小さな動物病院の場合、看護活動をする傍らで会計処理やカルテのファイリングといったことを担当することもあるでしょう。

資格取得課程においてはそうした実務に特化した内容も学習することができるので、あまり自分の業務を限定せずに、柔軟にそれぞれの職場で対処していくことが勧められます。

動物衛生看護師として就業する時に一番難しいのは、急に動物が暴れてしまうということです。
基本的には動物病院を訪れるペットたちはおとなしいのですが、病気やケガによって気が立っていると思わぬ反撃を受けることもあります。

実際に、獣医師とともに暴れるペットを押さえつけるといった業務をしていくことも珍しくありません。

勉強をしていくだけでなく、実際の動物病院内の業務を意識した体力づくりをしていくということもまた、動物衛生看護師として必要な資質と言えるでしょう。

さらに他にトリマーやグルーマーなどの資格があると、より職務の幅が広がります。