就職・転職コラム

求人サイトの「未経験歓迎」ってどういう意味?

未経験歓迎は「誰でもOK」ではない

求人情報をチェックする際に、未経験者歓迎、未経験OKというような文字を見かける事も多いかと思います。

この文字だけを見ると、働いたことが無いような方でもOKと勘違いしてしまいがちですが、残念ながらそういうことではありません。未経験歓迎というのは、誰でもOKと言うわけでは無く、業界の未経験者歓迎という意味で使われる事が多くあります。今まで他の業種で働いて居たため、その業界そのものは全く経験がないものの、社会人としての最低限気をつけるべき事は身につけており、一社会人としての常識を持っている人が対象になることが多いのです。

もちろん、完全なる未経験者を募集している場合も確かにあります。ですが、多くの場合、新卒者やフリーターは対象となっていないことも多いため、注意をしましょう。本当に人手が足りていないような所であれば話は別ですが、中には、未経験者歓迎と書かれて居ても、エントリーの段階で落とされる事もあるのです。

「業界の経験者は歓迎」というケースも

また、未経験歓迎の言葉には他にも、職種の未経験者OKという意味で使われている事もあります。こちらの場合は、同じ業界で今まで働いて居たものの、応募する職種そのものは全く経験が無いという方を対象にしているのです。例えば、アパレルメーカーで営業として働いていた人が、アパレルメーカーの企画の仕事に応募する、と言うような場合、こちらは対象になります。

このように、未経験にもいくつか種類がありますので、どの未経験を募集しているのか、有る程度目処をつけることが大切です。大抵の場合、求人の備考欄に、細かく内容が書かれて居る事が多いでしょう。

未経験からスキルアップできる職種もある

例えば、介護士やヘルパーのような仕事は、介護の資格が無くても応募できるケースが多くなっています。さらに、働きながら資格取得を目指せる制度が整えられてる施設も多く、未経験者でも収入を得ながらスキルアップやキャリアアップを行うことも可能です。

また、タクシードライバーやバスの運転手などの仕事も、運転に必要な普通二種免許や大型二種免許の取得できる職場がたくさん存在します。これらの免許は、取得の際に数十万円ほど必要となるものの、福利厚生制度によって試験に必要な費用が割安になる職場もあり、節約しながら資格取得を目指すことができます。
ただし、これらの運転を生業とする仕事は、普通免許だけは所持していることが条件となっていることも多いため、応募の際は注意が必要です。

未経験歓迎の求人に応募する際のポイント

いずれの場合も、未経験の職種に転職する際には、いくつかのポイントを抑えることが大切です。

最も重要なのは、今まで行って居た経験を、新しい職場でどの様に生かすことが出来るのか、具体的なポイントを踏まえてアピールすることになります。今まで生かして来たこんな技術や知識、経験を生かすことが出来ますというように、上手くアピールすることが出来れば、面接も有利に進むでしょう。

また、未経験OKという意味合いを、出来るだけ考える事が大切です。企業によって、未経験者OKの言葉の意味合いが大分異なりますので、企業の求人をよくチェックして、どの様な事を伝えたいのか、考えた上で応募をしましょう。

どうしてもよく分からないと言う場合は、試しに応募してみても勿論構いませんが、応募をして万が一書類選考の段階で落とされてしまっても、落ち込むことはありません。あまり落ち込むこと無く、気をしっかりと持って、次の求人探しに勤しむようにしましょう。