みなし労働時間制とは？

営業職などを中心に、みなし労働時間制を導入している企業は少なくありません。
このみなし労働時間制とは、実際の労働時間とは関係なく、1日で○時間働いた、として換算する制度になります。
実際の労働時間が短くとも、きちんと仕事さえ終えられていれば文句を言われることも無く、その分のお給料をもらえるというシステムなのです。

主に営業職に利用されるシステムとして知られており、営業職では、事業場外労働のみなし労働時間制と呼ばれる制度が導入されている事も多いでしょう。
こちらは、会社の中では無く、例えば営業先で労働時間を過ごしていたとしても、きちんと働いていたとみなされる制度を指します。
実際に会社では働いていないものの、きちんと働いているだろうとみなされ、お給料が発生するのです。

こちらは企業によって細かい規定などが異なりますが、他にも、会社では無く外で働く事もある業種に、こちらが当てはまるケースが少なくありません。
みなし労働制を取り入れる事で、実際に働いた時間が分からずとも、1日○時間働いたと決められている分、簡単に労働時間を算出をする事が出来るのです。

みなし労働時間制にはこんなメリットがある

みなし労働時間では、実際に働いている時間が短くとも、きちんと成果を残していれば、働いているとみなされ、お給料に換算されます。
反対に、実際の労働時間がみなし労働時間に比べて長い場合は、きちんと残業代が発生する事が多い為、万が一仕事が時間内に終わらずに残業をする事になっても、心配はいりません。
こちらはケースバイケースではありますが、みなし労働時間制は、有る程度従業員の生活を保障し、時間をより有意義に使いたいという方に、人気のシステムになります。

また、みなし労働制の場合、事前に給与の計算をしやすくなると言う点もポイントの1つです。
こちらは企業側のメリットになりますが、みなし労働時間制を採用することで、余程残業などをしない限り、時間が決められていますので、有る程度は従業員の給与換算の負担を減らすことが出来るでしょう。

みなし労働制の場合は、有る程度自分自身で仕事のペースをきめられるのも魅力です。
自分の仕事の効率の良さでこちらは変わりますので、仕事をきちんと時間内に納められる、むしろ少し早く終えられるくらいという方の場合は、正にうってつけの制度と言えるでしょう。

ですが、みなし労働時間制は、悪用している企業もありますので、注意が必要です。
長時間働いてもその分のお給料を出さない、所定労働時間分のお金しか出さないというような所もありますので、システムの内容を出来るだけ事前に確認しておきましょう。