宅建
不動産を取り扱う上で必要な資格
宅建は正式名称を「宅地建物取引士」といい、不動産の賃貸や売買など、不動産を取り扱う上で必要となる資格です。
物件の売買や賃貸に関わったことのある人なら分かるかと思いますが、不動産はその価値や状況などがとても複雑で、専門知識のない人ではその不動産を判断することはできません。
そのため、不動産業者は対象の不動産におけるさまざまな情報を書面にし、お客様にその書類をもとに説明をすることになったのですが、その書類を作成するのは宅建を取得している人のみと法律で定められました。
宅建を持っていなくても不動産業者で働くことはできますが、不動産業者を運営するにあたり、必ず宅建を持っている人を配置しなくてはならないのです。
宅建の難易度や勉強方法について
宅建は国家資格の中でもかなり難易度の高い資格として知られています。
難易度は高いけれど受験者数はかなり多く、毎年約3万人の受験者がいるとのことですから、人気のある資格だということが伺いしれますね。
合格率は意外と高く、全体の2割弱です。
こう聞くと簡単そうなイメージがありますが、受験する人はかなり勉強をしていますし、何度も受けている人も多いので、合格率が高いからといって資格試験が簡単だということではありません。
合格率が2割ということは、10人中8人が落ちてしまっているのですから、それだけ考えても難易度は高いですよね。
受験資格は特に設けられていないので、年齢を問わずどなたでも受験することができます。
そのため、独学で勉強して受験するという人も少なくありません。
ただ、すでに不動産業の仕事に携わっている人は別として、これからの就職活動に向けて宅建を受験する人は、やはり何らかのスクールや通信教育など、教育を受けて受験している人が多いです。
またこうしたスクールに通っている人のほうが、合格率が高いという説もあります。
独学で学んでいる人は、書店などで販売されているテキストを使って勉強しています。
テキストはかなりいろいろな種類がありますので、自分に合ったものを見つけるか、口コミなどを見て評価の高いものを選んで勉強するとよいでしょう。
独学では不安だけれどスクールに通う時間がないという人は、通信教育を利用して勉強しているという人も意外と多いようです。
不動産業に宅建が必要なことは前述した通りですが、違う業界でも不動産を取り扱っている職業はたくさんあり、いろいろな職場で宅建の資格を活かして働くことができます。
例えば金融期間や商社、会計事務所などがありますが、宅建を活かせる場所は多いです。
手に職をつけたい人、不動産業に関わりたいという人は、ぜひ宅建にチャレンジしてみてはいかがでしょう。