フードコーディネーター
調理や飲食について幅広い知識を必要とする資格
フードコーディネーターの資格は、「日本フードコーディネーター協会」が運営する民間資格です。
現在はフードコーディネーター的な資格がいくつも運営されていますが、日本フードコーディネーター協会が運営する資格が、日本で最初にできたフード関連の資格になります。
フードコーディネーター試験は3級から1級までの3段階で構成されていて、3級はフードコーディネーターの入門レベルの内容です。
3級は誰でも受験することができますが、2級と1級においてはそれぞれ下の級に合格していないと受験することができません。
また、3級は1次試験のみであるのに対し、2級と1級は2次試験まであり、それぞれ別の日に受験します。
資格活用の場はさまざま
フードコーディネーターの資格は、食についてかなり広い範囲で学びますので、この資格を活かしている人が働く職場もさまざまです。
レストランやバーなどの飲食店はもちろん、ホテルや宴会場などで働く人もいますし、フード関連のCF撮影の仕事をしている人、フードスタイリスト、食の評論の仕事など、活躍する場はたくさんあります。
覚えておきたいのが、前述した職場で働く上で、フードコーディネーターの資格を絶対に取得していなければならない、というわけではないという点です。
フードコーディネーターの仕事は特に資格を必要としないので、就職ができるのであれば資格は特に必要ありません。
そのため、実際にフードコーディネーターの試験を受験している人は、すでに食にまつわる仕事に就いていて、知識をさらに磨きたいという人や、職場から受験するように指示を受けた人、食に興味があってより知識を得たいという趣味感覚の人などが多いという現実があります。
しかし、フードコーディネーターになりたいという人が勉強するにあたり、資格取得を目指して学びを進めることはとても効率的ですので、フードコーディネーターの資格を取得することはおすすめできます。
合格率と勉強方法
受験対策については、民間資格になりますので団体が刊行している公式テキストを活用して勉強している人が多いです。
3級の合格率はなんと8割以上と難易度の低い試験になりますが、2級、1級とレベルが上がるにつれて問題も難しくなりますので、1回で合格できない人も出てきます。
民間資格には団体が運営する所定の講座を受講しなければならないものも多く、かなり費用がかかる資格もあるのですが、フードコーディネーターの資格はそういった縛りがないので、費用も安価で済む良心的な資格だといえます。
食に対する理解をより深めたいという人は、ぜひチャレンジしてみるとよいでしょう。