調理師
料理人を目指す人が取得する資格
調理師免許は国家資格の中でも認知度が高い資格です。
調理に関する技術や衛生面などの知識が習得できているかが試される資格で、料理人を目指す多くの人が取得しています。
調理師の資格は、調理の専門学校や関連する教育機関で所定の単位を取得することにより、試験を受けなくても資格を得ることが可能です。
学校を出ていない人は、受験資格として定められた実務経験を経て、職場から勤続証明を受け取った上で受験することができます。
ちなみに、勤続証明はどのような職場で週何時間働いていたか、というところが重要になり、2年以上働いていても週の労働時間が短い場合は受験資格を満たせません。
労働時間においては公式ホームページでしっかり確認した上で勤続証明を発行していただきましょう。
調理師の国家試験はすべて筆記試験で、実技試験はありません。
学校で学んでいる人は、実技もしっかり勉強していますし、実務経験があれば実技試験の必要がないからです。
合格率は国家資格の中ではかなり高く、6割以上と合格しやすい資格になります。
調理師が活躍する職場は?
調理をする職場であれば、調理師免許はいろいろなところで活用できます。
レストランを始めとする飲食店、ホテル、教育機関の給食室、病院、介護施設など、その活躍の場は実にさまざまですが、実は調理師の資格を持っていなくても、これらの職場で働くことは可能です。
調理師として働く上で、調理師免許は必ずしも必要なものではないので、昔から料理人として活躍している人は、調理師免許を持っていない人もたくさんいます。
これから就職をするという場合は、調理師免許を持っていることで少なからず就職に有利になるようですので、取得することは望ましいですが、資格がなくても仕事ができると考えると、すごく需要が高い資格とはいえないかもしれません。
とはいえ、調理において必要な知識は幅広く、仕事として調理に関わる上で知っておくべき内容が網羅されていますので、より知識を深めたいという人に受験をおすすめします。
試験対策について
調理師の試験は過去問題集があるほか、テキストも充実していますので、それらを活用して試験対策をしている人がほとんどです。
独学でもしっかり学べば十分合格できます。
勉強時間をなかなか捻出できない、しっかり学習できているか自信がないという人は、「調理師免許指導協会」が開講している試験対策講座を受けてみるとよいでしょう。
専門学校に通うのは時間も金銭面からも難しいですが、試験対策講座は多くの費用をかけずに試験に合わせた内容の講座を受けることができますので、より効率的に勉強したいという人におすすめです。