医療・福祉

診療情報管理士

診療情報管理士は民間資格の一つで、四病院団体協議会と医療研修推進財団が付与しています。
もともとは診療録管理士という名称でしたがその後改名され現在に至っています。
医療現場と病院経営を徹底的にサポートするデータ管理のスペシャリストが診療情報管理士で、医療現場においてさまざまな業務を担当することになります。
ここでは診療情報管理士の仕事内容や資格の概要などについてお伝えしましょう。

50パーセントの合格率

医療現場で活用できる資格はたくさんありますが、この診療情報管理士もその一つです。
さまざまな活躍の場を見出すことができるため人気のある資格ですし、この資格を取得することを目指して頑張っている方も少なくありません。
受験資格を得るには、日本病院会が提供している診療情報管理通信教育を受けるか、診療情報管理士受験認定指定校に通って指定の単位を取得する必要があります。

診療情報管理士の業務は多岐に渡り、カルテの収集や内容のチェック、データ入力、得たデータの分析や管理、活用などが主な業務として挙げられます。
勤務する職場によって担当する業務に違いが生じることもありますが、基本的にはこれらの業務に携わることになるでしょう。

チェックし終わったカルテのデータをコンピュータ入力し、コーディングするのも診療情報管理士の仕事です。
コーディングとは病気ごとに患者さんのデータを分類、管理する業務で専門的な知識が必要とされます。

他の医療事務資格試験と比べると試験の難易度は比較的高いものの、例年50パーセントの合格率となっているためそこまで難易度が高いとも言えないでしょう。
しっかり学習しておけば充分合格圏に手が届くのではないでしょうか。

特徴や活かせる職場

医療機関からの支持も高い資格ですから、民間資格とは言え取得する価値は非常に高い資格ではないでしょうか。
取得しておくことで医療関連の仕事に就きやすくなる可能性は高くなりますし、取得するまでのプロセスでさまざまな医療事務に関する知識を得ることができます。

東京や大阪、名古屋、福岡といった大都市圏での求人数も比較的豊富ですから、資格があればこの仕事に就きやすいでしょう。
地方都市ではやや求人は少ない傾向にありますが、年々ニーズが高まっているため今のうちに取得しておくと良いかもしれません。

診療情報管理士の資格概要や特徴、仕事内容などについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
先ほども言ったように今後ますますニーズが高まると予想されますから、チャレンジする価値は十分あります。
また、この資格を国家資格にしようとする動きもあるようですから今後はますます人気が過熱しそうです。