獣医師になるには?
獣医師になる方法
獣医師は、人間以外の動物を対象とした医療行為を行うための仕事です。
具体的な業務としては動物の健康管理や診療、動物の生態に関わる研究などが含まれます。
獣医師として勤務をするためには事前に獣医師免許を取得する必要があり、そのためには所定の学校で科目を修了することが必要です。
獣医師養成課程は6年制となっており、全国にある獣医学部に進学することにより、卒業時に国家試験を受験することができます。
その後、獣医師国家試験に合格をして獣医師免許の取得が必要です。
獣医師としての勤務場所として約9割が選ばれているのが動物病院で、主に愛玩動物として飼育されている犬や猫、その他のエキゾチックアニマルなどを診察していきます。
ただし獣医師としての業務はそうした動物病院だけではなく、より幅広い場所での動物の健康と公衆衛生に関わる業務を担当していくのも仕事の一つです。
近年では口蹄疫や鳥インフルエンザなど感染力の強い病原菌が流行することも多く、一度広がってしまうとその地域全体の畜産が全て廃棄となってしまうということもあります。
獣医師資格者は免許取得後にはそうした公益性の高い業務に就業することもできることから、幅広く世の中の役に立つ仕事をしていける資格職であると言えるでしょう。
資格概要、難易度
獣医師となるためにはまず獣医学部に入学する必要がありますが、全国にある学校はかなり難易度が高い学校ばかりとなっています。
全国にある獣医系大学はわずかに16校にとどまっており、実習などの関係から大量に入学をすることができないため、毎年かなりの狭き門となっています。
最も難易度が高いのは東京大学ですが、次いで北海道大学や東京農工大学、日本大学といったように、関東圏と北海道内に多く見られています。
6年間の課程を修了したのちに国家試験を受験して、合格をすることにより就職先を探すことができますが、ほとんどの人は既存の動物病院に助手的な役割として就職するでしょう。
ただし近年では官公庁や農業関係団体など公益性の高い団体からの募集が目立っていることから、今後はそうした枠で採用される人たちも増えていくことが期待されます。
街中の動物病院に関しては既に都市部を中心にかなりの競合状態にあり、これから開業をするという場合にはきちんとした経営戦略を立てていかなければいけません。
国や地方自治体も、獣医師免許を取得していつつも公共性のある業務に就職する獣医師が不足していることから、待遇を見直したり地元での就職を斡旋したりといった独自の政策をとっているところです。
今後も需要が高まる業種として注目をされているので、これから動物関連の業務に従事したいという人は幅広く情報を集めていきましょう。