動物看護師
動物看護師になるには
動物看護師とは、動物病院に勤務をして獣医師の指示のもと動物の治療に関する仕事をしていく職業です。
ちなみに通常の病院などの医療施設で勤務をする看護師は国家資格として扱われ、無資格者は勤務をすることができないことになっていますが、動物看護師はそうではありません。
現在「動物看護師」という資格は民間団体によって主催されているもののみで、国家資格にそれに該当するものは今のところありません。
とはいえ現在はペットブームということもあってか動物病院の数も年々増加しており、ペットを取り巻く環境も大きく変化していることから国家資格として制定する動きも出てきています。
動物病院に動物看護師として勤務をする時に必要となる技能については、一般財団法人動物看護師統一認定機構が行っている試験を受験するのが一般的なルートとなっています。
これは民間資格として最も有名なもので、全国統一試験として行われています。
試験を受けるためには事前に認定されている学校で養成課程を修了する必要があるので、資格をとるためにはかなりの時間がかかります。
認定資格を取得をした後には、全国にある動物病院の求人に応募していくことになります。
その他にもペットショップや動物関連の施設からも求人が出されているので、資格があることでペット関連サービスで幅広く活躍をしていくことができます。
資格概要、難易度
動物看護師の資格は民間団体から複数のものが運営されていますが、やはり知名度ということで行けば動物看護師統一認定機構のものが圧倒的です。
試験を受けるための養成課程は全国の大学や専門学校にあり、大学の場合は九州保健福祉大学の薬学部動物生命薬科学科や、倉敷芸術科学大学の生命科学部動物生命科学科などが代表的です。
専修学校では全国にある動物系の専門学校の動物看護科に設置されているので、入学をするときには機構の認可があるかどうかをしっかりチェックしてからの方がよいでしょう。
有名なところとしては東京のヤマザキ動物専門学校の動物看護・美容学科や動物看護学科、大阪ビジネスカレッジ専門学校のペットビジネス学科動物看護師専攻などがあります。
これらの養成課程を修了することで受験資格を得られるので、年に一回開催されている試験を受験します。
試験は一般問題と実地問題の2つで構成されており、それぞれ五肢択一のマークシート方式で採点されます。
参考までに2016年度の試験では、全国で2323名の受験者数に対して合格者は1961名で合格率は84.42%でした。
試験そのものの難易度は決して高くはないのですが、受験資格を得るまでの講習期間が長いので実技や実務を優先させた試験であると言えるでしょう。