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アニマル・ヘルス・テクニシャンになるには?

アニマル・ヘルス・テクニシャンになる方法

「アニマル・ヘルス・テクニシャン(動物看護師:AHT)」は、現行のペット看護士資格の中で最も有名な資格です。

主催をしているのは公益社団法人日本動物病院福祉協会(JAHTA)で、全国にある動物系の専門学校と提携してAHTを養成するための課程を行っています。

AHTはもともとは1970年代のアメリカの大学で新設された「AHT養成コース」をもとにしたもので、このライセンス制度をいち早く日本に導入をしたのが日本動物衛生看護士協会ということになります。

現在動物看護師の資格は民間資格のみでいくつかの団体から主催されていますが、中には突然に資格制度を中止したものなどもあり、安定的に技能を証明する役割を果たしているものは多くありません。

その中にあってAHTは認定制度もしっかりと団体として定められており、取得をすることにより全国にある動物病院やその他の動物診療施設で通用する職能として扱われます。

資格概要、難易度

AHTを取得するためにはまずは動物看護を取り扱うJAHTAの認定校に入学し、そこで3年以上の課程を受講します。

JAHTA認定校は専門学校以外にも短大や4年制大学にも設置されている学校がありますので、そうしたところから選ぶことで卒業時に試験を受けられるようになるのです。

なお動物系の学校を卒業していなくとも、資格認定員が認めた実務を行った実績があり、かつ20歳以上に達していれば同様に受験資格を得ることができます。

試験においては筆記試験とともに、実技試験と面接が実施されます。
試験範囲となっているのは生命倫理や職業倫理に関する項目や、動物の衛生に関する法律など、動物看護に関すること全般です。

また動物看護の仕事においては、獣医師の指示のもと治療行為や検査行為を行うだけでなく、飼い主に対しても指導をしていくことが役割になります。

そのため面接時にはきちんと指示をしていくことができるコミュニケーション能力があるかということも見られるでしょう。

動物医療の現場においては、どういった場所であっても必ずチーム体制で業務を遂行していかなければいけません。

そこで獣医師と飼い主との間に立って説明をしていくことになるのが動物看護師であることから、AHTでは高度な説明能力を備えるための学習をしていきます。

AHTの資格はあくまでも技能資格であるため、必ず取得しなければ動物看護師になれないというわけではありません。

しかしバックボーンのしっかりした資格があることにより、資格手当が就くなど重要な職務を行うことができ、さらに将来的にキャリアアップのための転職活動もしやすくなります。