不動産

測量士

土木建築の上で欠かせない資格

測量士は、土木建築を行う際にさまざまな面の測量を行う仕事です。
工事面積や現場におけるいろいろな場所を測量しますが、ただ測るだけではなく専門性の高い知識を必要としますので、国家資格を持つ人が中心となって業務を行うよう法律で義務付けられています。

測量士を目指す人は、まったくの未経験から試験を受けるのではなく、測量事務所などで働きながら測量に関する技術や知識を身に着けた上で受験するのが一般的です。
土木や建築業界では測量士の資格が重宝されますので、建築業界で活躍していきたいという人は、ぜひチャレンジしてみるとよいでしょう。

測量士というと男性の仕事というイメージがありますが、実際には女性測量士として活躍している人もたくさんいます。
ただし、建築業界ということもあって肉体労働を行うこともあるからか、男性と女性では年収に差があるのが現実です。
男性測量士の平均年収が460万円前後であるのに対し、女性測量士は約300万円とかなりの差がありますので、女性が第一線で活躍するのは難しい仕事なのかもしれません。

しかし、測量士の仕事はサラリーマンの平均年収をクリアしている上に、独立開業して自分で会社を運営するようになると、かなり高い収入を得ることも可能な仕事ですので、今後手に職をつけて独立したいという人にはおすすめの資格だと思います。

試験内容と受験対策について

測量士の受験資格は特に設けられておらず、何歳でも誰でも受験することができます。
試験内容はもちろん測量に関する内容が幅広く出題され、午前と午後2時間半ずつの試験時間から、それぞれの問題を解いていくという流れです。
すべて筆記試験で構成されていて、口述試験はありません。

ちなみに、測量士の資格は一定の条件を満たしていると、試験を受けなくても資格を得ることが可能です。
例えば、文部科学省が認定している大学で測量に関する勉強をして、所定の単位を取得している人や、同じく短大や高専などで測量の勉強をして、3年以上の実務経験がある人などがそれに当たります。
ほかにもいくつかの試験免除条件があるようですので、詳細は国土交通省のホームページで確認してください。

試験対策は、参考書や問題集がいろいろと販売されていますので、それらを活用して勉強したり、過去問を解いて学習するという方法が一般的です。
公式テキストも販売されていますので、いくつか目を通して使いやすいものを選ぶとよいと思います。

試験は年1回、全国の試験会場で行われ、試験費用は4,250円です。
試験費用は現金ではなく収入印紙での支払いになりますので、この点は注意しましょう。
受験について不明な点は、日本測量協会や国土交通省に問い合わせてください。