不動産鑑定士

対象の不動産にどのくらいの価値があるかを鑑定

不動産鑑定士は、その不動産にどのくらいの価値があるのかを鑑定する仕事です。
マンションや戸建てなどを売却するときに行われる査定とは異なり、不動産に対する利用価値をお金に表したらいくらになるか、ということを算出します。
最近はこうした不動産鑑定のほかに、投資材料としての不動産を評価するといった業務も増えているようです。

不動産鑑定士の仕事を行うには、不動産鑑定士の国家資格を受験し、合格する必要があります。
不動産関連の資格の中で、不動産鑑定士は最も難易度が高いといわれていて、合格率はかなり低いです。

また、不動産鑑定士として仕事をするには資格試験に合格するだけではなく、「実務修習」を行わなければなりません。
実務修習は1年から3年まで、1年刻みで3つのコースに分かれていて、所定の単元の習得確認が必要になります。
さらにすべての実務修習を終えた上で、修了考査を受けなければなりません。
修了考査は小論文と口頭試問で構成されていて、これに合格して初めて不動産鑑定士を名乗ることができるのです。
不動産鑑定士の資格は有効期限があり、5年間と定められています。
満期になる30日前までに更新手続きを行わなければなりません。

試験概要と勉強方法について

試験はマークシート式の筆記試験と論文式の試験で構成されています。
土地基本法や都市緑地法を始め、不動産鑑定において必要な内容が幅広く出題されるほか、論文では民法や経済学などのテーマにもとづいて論文を書くなど、聞いただけでも大変そうな試験です。
短答式試験では、だいたい7割以上の正解が合格範囲だといわれています。
また論文試験では約6割の得点を獲得すると合格となるようです。

試験は年1回開催され、全国各地の試験会場で受験します。
ただ、短答式試験と論文式試験の日程がそれぞれ異なりますので、受験会場に足を運ぶのは2回です。

受験資格は、これまでは大卒以上の学歴があることなどの条件がありましたが、現在は特に設けられておらず、誰でも受験することができます。
特定の講座を受講しないと受験できないというわけでもないので、独学で受験することも可能ですが、まったく不動産鑑定に関する知識がない場合は、独学で合格するのは難しいかもしれません。

不動産鑑定士の試験を受験するのは社会人が圧倒的に多いため、資格の予備校で不動産鑑定士のコースが開講されています。
費用は数十万の単位でかかるようですが、知識がない状態から受験する人は、こうした予備校に通って勉強されているようです。
独学でも、過去問をしっかり理解した上でコンスタントに9割以上の正解を出せるくらいであれば合格できる可能性が高いといわれています。