動物

ドッグセラピストになるには?

ドッグセラピストになる方法

ドッグセラピストとは、犬を対象にしたセラピーの業務をしていくための仕事です。
少し似た名称に「ドッグセラピー(アニマルセラピー)」というものがありますが、それらは犬やその他の動物を用いて人間に癒やしを与えるというところで趣旨が大きく異なります。

ドッグセラピストの役割は、あくまでも犬たちに対して癒やしを与えるということが目的です。

非常に残念なことですが、日本国内や世界中にはペット用の犬に対して虐待行為をする飼い主や周囲の人がいます。

人間の子供でも同じことが言えますが、親の庇護なく自力で生活をしていくことが難しい小さい時期に周囲から虐待行為を受けてしまうと、その後の性格形成に大きな影響が出てきてしまいます。

インターネットでも過去にひどい虐待行為を受けてケガを負った犬が、その後新しい飼い主から手厚く看護を受けることですっかり健康になるというニュースを見かけます。

ドッグセラピストの仕事はそうした過去につらい目にあった犬たちに対し、その精神面のケアをするとともに、人間とともに社会生活を送っていけるようにトレーニングをしていくということが役割なのです。

日本においてはまだ新しい仕事であることから社会的にはあまり知名度は高くありませんが、欧米においてはドッグセラピストはトリマー(グルーマー)と同じくらいによく知られています。

近年では犬も室内飼育を基本にするという家庭が増えて来ていることから、飼い主の意識しないうちにストレスを貯めてしまっているということもあるでしょう。

ドッグセラピストはなかなか懐いてくれない犬やトレーニングを正しく受けて来なかったために社会生活に馴染めない犬に対して、心のケアから正しい方向に導いていくための役目を担うのです。

資格概要、難易度

ドッグセラピストの資格制度は民間団体から複数主催されていますが、いずれもあまり有名ではありません。

代表的なものとしては一般社団法人日本アニマルウェルネス協会や、日本ペットマッサージ協会、JMAACV日本メディカルアロマテラピー動物臨床獣医部会などがあります。

これらの団体の資格を取得することにより、水や熱などの物理を用いたセラピーや、動物でも安全に使うことができるアロマなどを用いてケアにあたる方法を学ぶことが可能です。

資格を取得した後の就職先としては、ペットサロンやペットショップ、または動物病院やペットホテルといったところがあります。

既にトリマーとして勤務をしている人がより動物たちの心に寄り添っていくために、新たに取得をするというケースもあるでしょう。

常に機嫌が悪く飼い主の言うことを聞かないという犬たちも、適切なケアをしていくことで、温和な性格を取戻すことができます。